
自己紹介:アトピーを乗り越え、子どもと「肌」と「心」に向き合う
はじめまして。この自己紹介を読んでくださり、ありがとうございます。
高校3年生の息子と中学3年生の娘を持つ母です。実は、2人とも幼い頃にアトピーを経験しました。しかし、あるきっかけで息子は幼稚園の頃に皮膚科を卒業。娘は一度も皮膚科に通うことなく、今ではすっかりきれいな肌を取り戻しています。
夫もアトピーや小児喘息の経験者。いわゆる「アレルギーマーチ」ですね。子どもたちのアトピーも「遺伝」の影響が大きいと感じていますが、最近では遺伝だけでなく、さまざまな要因でアトピーになるお子さんが増えていると聞きます。
先進国ではアトピーやアレルギーが多い一方で、発展途上国にはほとんどいないという話は昔の話。今では、発展途上国でも増えているそうで、これはとても興味深いですよね。
アロマテラピーとの出会いと「肌」への気づき
独身時代、会社員としてのストレスからアロマテラピーを学び始め、「インストラクター」や「アロマセラピスト」の資格を取得しました。私が通っていた学校の先生は、幼児教育や女性・子どもの身体にとても詳しく、助産院を併設され、大変信頼できる方でした。先生からアトピーについてお話を伺う中で、「アトピーの子は賢くて優しいんだな」と漠然と考えていました。
アトピーは複雑で、単に薬を塗るだけではなかなか改善せず、症状が深まったり、薬が効かなくなったり、副作用が出たりすることもあります。特に子どものアトピーは、大人のアトピーに比べて皮膚の「生まれ変わる速度」が速いため、症状を改善しやすい傾向にあります。大人になってアトピーが慢性化すると、治療も複雑になり、治りづらくなるケースも少なくありません。
だからこそ、子どものうちに症状を改善し、皮膚本来のバリア機能を取り戻すことが何よりも肝心です。体質は変わらなくても症状が出なければ、健康な肌と同じです。かゆみや見た目の問題からくるイライラをなくすことは、子どもたちへの最大のプレゼントになると信じています。これは「親次第」であると、私は強く感じています。
苦難を乗り越えて得た「子どもの体と心」への学び
ここからは、少し私の個人的な経験をお話しします。
子どもが生まれるまで、私は順風満帆な人生を送っていました。東京で生まれ、学生時代には海外旅行に熱中し、クレジットカードも持たずに数万円だけ握りしめてタイなどの国々を旅するような、若さゆえの無謀さもありました(今考えると本当に恐ろしいですね!)。
大学卒業後は大手旅行会社に就職し、7年半の営業職を経験しました。仕事のストレスからアロマテラピーや占星術の勉強にも没頭し、充実した日々を送っていました。
そんな中、夫と出会い、結婚、そして妊娠。アロマテラピーで身体のことを学んでいた私は、きっと自然な出産と育児ができるはずだと、少しばかり過信していました。
しかし、実際の妊娠中の私は、外食中心で栄養不足、体が冷え、生理痛は鎮痛剤頼り。夜遅くまで活動し、睡眠時間も短いという、決して「自然な生活」とは言えない状態でした。当然ながら、妊娠中もひどいつわりに悩まされ、安定期を過ぎても治まりませんでした。
そして、出産は予定日超過による帝王切開。さらに、生まれたばかりの息子が「新生児センター」のある大きな病院へ転院することに。産院の小児科医から「今夜が峠です」と告げられた時の衝撃は忘れられません。産後の不安定な精神状態で、一人、息子を失うかもしれない恐怖と闘う日々は、本当に苦しいものでした。
その後、息子は無事に退院できましたが、この経験は私にとって大きな転機となりました。これまでの呑気な人生から一転、自分の無力さを痛感し、子どもの命の尊さ、そして親としての責任の重さを深く知らされたのです。帝王切開の痛みよりも、心の重さだけがずっしりと肩にのしかかりました。
予防接種、アレルギー、そしてアトピーへ
退院後、私の手探りの子育てが始まりました。緊張から母乳が出ずミルク育児になったり、初めての予防接種に緊張したりする中で、生後半年で息子のリンパが腫れるという予防接種の副作用を経験しました。この時、もっと予防接種について事前に調べておくべきだったと強く後悔しました。
離乳食が始まると、今度は小麦アレルギーが発覚し、除去食を経験。そして、口の周りから始まり、首やひじの内側、膝の裏などに湿疹が出始め、それがアトピーの症状と酷似していることに気づいたのです。
ここからが、私の「アトピーと向き合う」本題の始まりです。
アトピーは本当に複雑で、人によって原因はさまざまです。ただ一つ言えるのは、症状が「皮膚」に出ているということ。皮膚以外の場所で症状を消化できるようになることが重要だと、私は経験を通して確信しています。
この自己紹介を通して、私の経験が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!